作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。
前回から続く「美食」
まだ熊本県南部。
ここは水俣市の山の奥。鹿児島との県境はすぐそこ!
モンヴェール農山「農山畜産」
国内では岩手とココでしか飼育していない、「バブコック」という種類の豚を育てています。
林業と畜産のハイブリット生産者が育てるこの豚。
森林浴しながら、美味しい天然水で育てています。
肉の脂が甘い事・肉の水分が少ない事・赤身の味が濃い事。
農山畜産で育てた厳選豚を使った美味しいメンチカツがこれ!
ハブコック100%の豚メンチです。
ジューシー・迸る肉汁!でも食べた後、口の中はギドギドしない。
これが農山畜産の豚肉の真骨頂!
おいしい!この豚メンチ。
こちらは旨み濃い味が「ガツン」とわかる焼き豚。
奥は生ウィンナー。これがまたタマラン!!肉汁じゅーーー!
次もそのまま肉繋がりで・・・
「愛が育てるあしきた牛」JAが考えたネーミング。
いいと思いません?
そのものの育て方でした。
牛は可愛い。
写真を撮っていると、寄ってくる。
大きな目でこっちをじっと見てる。
こじんまりした牛舎でのーんびりと育っていました。
肉質、良いそうです!熊本県の南部を代表する黒毛和牛。
ココ熊本県南部では多くの「熊本の宝石」とも言うべく食材に出会いました。
この地区は阿蘇や黒川などの観光地ではありません。派手さはない。
だからこそ人の手から生る「豊食」が詰まっている。
こちらの食材、かなりおススメ!
熊本の皆様、いつもありがとうございます。
そしてそして。
エコバイの柑橘農家さん、長崎県西海市と佐賀県鹿島市。
今年は新たな品種も増えて、ますます忙しく。
香りが強い外国の品種が人気の昨今、農家さんも多品種を作り始めました。
先日、中目黒のレストラン「はな豆」さんで開催させて頂いた柑橘13種食べ比べ。
人気柑橘の傾向が明確に。
甘さはもちろん、香りが強い個性派が人気。
日本の柑橘は全体的に味も香りも「薄い」のだそう。
近頃すべてが濃いと思いませんか?米も野菜もフルーツも。
でも「控え目」な方が日本食には合っているように思うのですが。
世の指向は逆行していますね。人の好みは時代と共に変わります。
うちの柑橘は「薄皮が薄い」のが特徴。
見てコレ! 割っただけでやぶけるでしょう?
今年は不知火(デコ)が豊作。「木成りデコ」
うちのネットサイト「大和のちから」でも近日スタート予定!
http://shop.gnavi.co.jp/yamatonochikara/
お楽しみに!
さて、まだまだ続く九州の美味。
今回は長崎で面白い伝統野菜に出会いました。
その前に、硫黄香る温泉で一休み。
九州にいる時はいつもガッツリとスケジュールを入れるのですが、今回は少しだけゆっくり。
良い気分転換になりました。温泉気持ち良かったー!
硫黄スチームに包まれながらの散策。
今も活発に噴気を上げている雲仙地獄。雲仙国定公園の中にある温泉地です。
さて翌日、疲れもぶっ飛ぶ元気の塊、馬場さんと出会いが。
「守山女性部加工組合」女性だけ8名で切り盛りしている組合です。
主な産物は「雲仙こぶ高菜」
この地区に残る、伝統野菜の種取り、栽培、加工、販売。
こぶ高菜、生で食べたら美味しかった!サラダでもかなりイケます。
漬物だけではもったいない。
馬場さん、熱い想いを語ります。
「こぶ高菜」のこぶはコレ!デベソみたい。
見るからに美味しそうな葉っぱでしょう?
えぐみも嫌味も、なーにもない素直な味です。
そりゃー漬物が美味しいはず!
この地区のもう一つの伝統野菜「女山大根」
岩崎さんの畑。自然栽培。
この赤いのが女山大根。
農家さんの倉庫の片隅にあった「雲仙こぶ高菜」が復活するまでには奇跡に近いストーリーが。
消えかけた品種に再び火を灯す事は、並大抵の努力じゃできません。
農業は自分一人でやるものではなく、地域の「協力」が必要。
ここまで来るには大変な事も多くあったでしょう。
一つの種を守り継ぐ覚悟をもった「守山女性部加工組合」
ここの素敵な加工品達は、働く方そのもの。
「真っ直ぐな志」の味がしました。
地元産こんにゃく芋100%「手作りこんにゃく」
貴重でしょう?
香りも味もピカ一!でした。
働く皆さんの顔もピカピカ!
馬場さん、組合の皆様、誠にありがとうございました。
そんな長崎を後にして。
悪名高き、 諫早湾干拓事業の潮受堤防。
その堤防の上を走る道路のおかげで島原~鹿島間はあっと言う間。
ちょっと複雑。
佐賀県嬉野のトロトロの温泉。ここは名湯なんですね。
目の前に並ぶ佐賀食材のお料理にも舌鼓。
腹一杯になり、気を失っている間に何品出たのか・・・
とにかく今夜も修行のような美食三昧!
翌日は長崎県庁の方のご案内で「波佐見焼」の工房へ。
青磁の器。シンプルだからどんなお料理にも合います。
有田のお隣、波佐見焼。
近年、北欧のデザイナーとコラボしたり、面白い展開を見せています。
一つずつ手書き。
釉かけてる。
丁寧に一つずつ。
ワクワクする。
散策にはもってこい。
さすが!な街並み。
波佐見焼は食材とのギフトセットで使わせて頂きます。
出来上がりがとても楽しみ。
熊本・長崎・佐賀。
今回、どの食材(商材)を見ても人の手の温もりが。
大量生産が悪い訳ではないですが、この様な「手の温もり」を感じるものをお伝えしたい。
「生産」とは「手から生るもの」
そこには、手を通し、繋いだ伝統や想いがたくさん詰まっていて。
それを伝える人に、私はなりたい。
もっと多く。広く。
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