作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。
当社が2015年より年に一度、取り組んでいる日本茶のイベントがあります。
最近ではやっと、関東近郊の多くのお茶ファンに認知されてきました。
ありがたい事です。
「お茶フェス」
以前は「九州和紅茶博覧会」、2回目以降は「九州」を言う縛りを外して「全国」の茶園さんに対象を広げ、また名称もその時々で変更し「和紅茶」ではなく、「国産茶全般」を取り扱う事に。
このイベントを行うきっかけは、その当時、ブランディングで伺っていた地域のお茶生産者からの一言でした。
「僕たちのお茶、お金を払って飲んでくれる人が多い首都圏でイベントを開催してもらえませんか?」
ちょうど2015年あたり、国産の紅茶をいろんな産地が作り始めていて、それぞれのクオリティーも上がり始めていました。
低迷するお茶の価格、茶業界の経営を何とか継続させたいと多くの生産者が考え悩んでおりました。
緑茶の二番茶などは摘んでも経費倒れすることも多く・・・
付加価値を付けた発酵茶(紅茶)に希望を持っていた時期です。
確かに地方にいくほどお茶は無料の飲み物であり、緑茶は特に有料化しにくい傾向がありました。
そこで考えたのが発酵茶である紅茶。
緑茶も紅茶も烏龍茶も同じ茶葉から生まれます。
全国どのカフェに行ってもコーヒーと紅茶は「有料の飲み物」ですし、当時すでに多くの産地が製造を開始していました。
ですので、国産紅茶をフックにした茶産地紹介、生産者のファンづくり的なイベントが開催できれば、これをきっかけに日本茶に関心を持ってもらい、首都圏と地方を交差する情報による後継者不足や収益の低迷などの課題を解決する糸口が掴めるのでは、と思い、
思い切って開催することに。
そうと決まったら、もう無我夢中。やるしかない!
あれよこれよの準備、寝る間も無くコツコツと。
準備は数カ月に及びますが、当日は本当に「あっという間」
いつもだいたい二日間。
生産者はやはりお客様と交流できて楽しそうだし、来場されるお茶ファン達も直接生産者とお話しできる事が嬉しいそうです。
これは何回目だったかな・・・
銀座の東急プラザですね。
福岡八女の千代乃園の原島さん、娘さんと一緒。
お隣は佐賀県、嬉野茶の太田祐也君。
宮崎の高千穂地域、日之影町の「一心園」甲斐鉄也さん。
これ、お茶争奪ジャンケン大会ですね。
今となっては懐かしい画像ですが、
生産者の皆さん、今もあまり変わらないですね。
若々しい方が多いのか、お茶のパワーのせいなのか。
これは、鳥取の大山町「陣構茶生産組合」の橋井さん。
お茶の他にも話題のハーブ「エキナセア」も栽培しています。
免疫力UP!と言われるハーブですね。
正に、今にピッタリ!
これは、5回目のお茶フェスの時。
くまモンが熊本の生産者の応援に駆けつけてくれて、会場は大いに沸きました!!
球磨地域の生産者、豪雨災害に見舞われた地域ですが、5名の若手生産者が力を合わせて、香りの玉緑茶を作っています。
それがどんどん美味しくなっていまして・・・
この5名の生産者の技術習得は本当に早く、勉強熱心。
6回目のお茶フェスはコロナ禍。
「自宅でお茶フェス」という事で、2021年1月にリモートで開催しました。
そして。
今年で7回目となる「お茶フェス」
首都圏のイベントは、本当にいろいろと大変。
その大変さは回を重ね、会場が大きくなる毎に増している様に思いますが、
このイベントの開催意義も高まっているし、生産者からの期待も頂いているので、頑張らねばと思う今日この頃。
今年度の開催は特に「コロナ禍」という事もあり、感染対策を十分に講じないと。
12月4日(土)5日(日)と2日間、前回と同じ東京ミッドタウン日比谷で開催予定ですが、その時期の状況によっては、リモート開催になる事も・・・(※2021年10月現在、今年開催予定の「お茶フェス」は延期になっております。)
こんな時代だからこそ、自分を見つけに「お茶フェス」にいらして下さい。
日常茶飯事、この様なイベントもその言葉通りに開催できればいいな。
お茶も飯も日常のもの。
そんないつも通りの日常が来ることを願って。
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