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作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。

有機茶のススメ@大分臼杵市

大分県の有機JAS認定の一号はなんと、お茶!
九州の中でも大分だけ。

これって、めずらしいのですよ。
2001年に取得したのは、株式会社髙橋製茶
臼杵市野津町という農業地帯にあります。

臼杵市は、市が有機農業に力を入れている産地。
そもそも、野津町にはたくさんの有機生産者がいました。
それを市が応援する形。
有機栽培には有機の土が必要!という事で、市が「土づくりセンター」と言う施設も作ったり、
有機栽培で就農したい!という新規就農者の受け入れも数多く行っています。

今、当社が生産系の事業で伺っているのが臼杵市のお茶。
地域に入れば入るほど、あちらこちらにご縁もできるし、これまで気付かなかった事も見える様になったりします。
僕の記憶細胞に情報が詰め込まれていく。。
これが思わぬ時にアウトプットするんですよね。
そうして地域間連携が始まったり。
日本の生産の現場、一人勝ちではなく、公開し高め合う様になってきました。
公開するほど、情報も人もお金も集まる。

「臼杵って、どんな町なんですか?」と最近よく聞かれます。
一言で言うと「日本らしい町」
海と山が両方あります。

海産物と農産物があり、城跡があり、城下町の風情が残っています。
発酵の町としても栄え、九州で最も大きな醸造メーカー「フンドーキン」がある。(臼杵人の自慢)
映画の舞台にもなった風光明媚な街並み。
また、国宝の石仏があり、何やら古来からのありがたい歴史もビシバシ感じる・・・

お人柄は皆さんとても明るくこの街を愛しており、道路はゴミ一つなく美しい。
臼杵人は品がある。

大分に観光に来る方の大半は「温泉目当て」
そりゃそうですよね。温泉県ですもん。
日本一の湧出量を誇る別府温泉がありますから。
文豪などの滞在歴が多く残る、何やらインテリチックな香りの由布院温泉
超絶美肌の湯、長湯温泉など、大分のいたる所からブクブクと温泉が湧き出ております。

その温泉に来るついでにあと半日どこかを観光したい!ニーズが臼杵。
だからここに宿泊する観光客はとっても少ない・・・
別府から高速道路でたったの40分程度、電車は30分程度。
日帰りルートなんです。

フンドーキンの蔵元見学をして、城下町を散策し、フグを食べて帰る
これがレギュラーコース。
もしかすると
大分県民のほぼ全員がこのコースを一度は体験しているかもしれません、と言っていいほどレギュラー。

臼杵のフグ、身を分厚く切るのが特徴。

フグを食べさせるいくつもの割烹がある。
また刺身には謎のあれが付いてくる。写真を撮ってはダメな謎のあれ。
それを醤油にとかして、フグを頂くと最高!!

臼杵内には四つの酒蔵もあり。これは小手川酒造さん。
地元の麦で作った麦焼酎が美味しいです。

焼酎と日本酒の両方を作っています。

フグコースが付いた旅館割烹もあったりする臼杵。
一度、ゆっくりと宿泊されることをおススメします。

観光地にはないゆったりとした時間が流れていて、居心地の良さを感じる。
温泉に入るなら、郊外に温泉旅館もありますし。
何と言っても臼杵の魅力は、どこに入っても美味しい食事。
徒歩10秒ずつの移動で、3次会まで済ます事ができます。
中心部にギュッと何もかもが凝縮しています。

コロナ禍、隠れた人気スポットの臼杵、人っ子一人いない状況に・・・
ここの所、やや光明が見えてきたように思いますが、まだまだ油断禁物!

この様な素敵な産地、次に訪問する時にお気に入りの店がなくなっていない事を願うばかり・・・
あのお店もこのお店も・・・
地域に暮らして地域を支える事の大切さを、この様な状況になって初めて学んだ気がします。

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