つたえる

作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。

パワーフード!@熊本県南部

2月の九州はとても充実したスケジュール。

この時期、九州はとても寒く、雨がパラつくお天気。

中でも、二日間に渡ってご案内頂いた熊本県南部(八代、水俣)

改めて「深いなー」と思う生産物さん。

 

まずは、八代と言えば九州ブランド「塩トマト」の産地。

今回も本家塩トマトストリートにハウスがある松村さんをご訪問。

うちのネット販売「大和のちから」でも発売中。

http://shop.gnavi.co.jp/yamatonochikara/m02/

 

ちょうど今ぐらいの時期、味が乗って美味しいな。

松村さんは塩トマトの他に、大玉やミニトマトも作ってらして、中でもおススメはこれ!

「トマトベリー」

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形がイチゴみたいでしょ?ピカピカ光ってとても綺麗だし、美味しい。

ミニトマトは人気があるから種苗開発も盛んなのです。

継続して美味しいトマトを作って下さる松村さん!八代の有名人です。

 

さて、次は、八代が誇るもう一つの産物。

「晩白柚」ばんぺいゆ

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 加工所の岡田さんが庭にあるハウスの中のかわいい玉を見せて下さいました。

藁の上で貯蔵されている晩白柚。

これは加工用として生産しているものです。

通常、加工品は規格外品を使いますが、これは加工する為に生産しているものだそう。

 

だから「本気度」が違います。

 

「晩白柚」は世界一重い柑橘としてギネスに登録されています。

とにかくでっかい!

子供の頭ほどあります!と言いますが、いえいえ、子供の頭以上あります。

加工品は「加糖ペースト」

これ!一つずつ丁寧に皮を剥き、

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そして、外皮、白皮、実とそれぞれ分け、砂糖を加えて煮る。

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そして絶妙のバランスで3種類を混ぜて、このようなパウチに入れて出来上がり。

厳しいチェックをしています。充填後に加熱殺菌もします。

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ザボンの種類ですので、外皮の香りがとても良い。

でもその外皮に苦みが多く含まれているので、何度か茹でこぼす事が必要。

ほろ苦を残し、白皮と実を煮たものと混ぜる。

このペーストは主に、お酒の割材として使います。

でもこんな使い方も。

シフォンケーキ!これがうまかったー!!

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ペーストの焼酎割と一緒に頂いた「お三時」

ペロッと頂いてしまいました。美味しかった!ありがとうございます。岡田さん!

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まだまだ続く県南パワーフード三昧。

 

次は海!

ちょうど「アオサ」の解禁日。

小雨降る寒い日でしたが、皆さん元気にアオサの処理をしていました。

 

洗う回数が半端ない。

これ、とても手間がかかります。

皆さんの口に入るまで、このように多くの人の手を通し、食べ物は流れて行きます。

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 この綺麗な海藻色を見て下さい!不知火湾のアオサはとても上質なんですよ!!

大好きな「ちりめんじゃこ」も、もうすぐ漁が始まるそう。

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豊穣の海が戻っている熊本県南部の水俣。

海で働く方達の逞しさや優しさにたくさん触れさせて頂きました。

ありがとうございます。

生干しシラス、丼にして食べてみたら本当に良い「お味」でした。

塩加減が絶妙。上手いシラスでした。

 

そして、熊本にもやはり、珍しい柑橘を作る方が多くて・・・

国産のグレープフルーツがあるよ!とお聞きし、伺った丸山さん。

雨の中のご案内、すみません、ありがとうございます。

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農薬を使わない丸山さんの柑橘は、焼酎屋さんなどに売り先は決まっているそう。

独自に開発した発酵堆肥を漉き込んで、毎年、味濃い柑橘ができるそうです。

この丸山さんの畑のすぐお隣、南斜面の山の木が全て伐採されていて・・・

「何だろう」と聞いてみると、なんと!ソーラーを建てるそう。

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 「防風林がなくなった」とつぶやく丸山さん。

毎年、台風がくる九州では防風林はとても大事なのですが・・・

こんな風景、長崎にも、佐賀にも広がっています。

 

生産できない大地を次の時代に残せない!

生産者はみんなそう思っています。

時代はどのように進むのでしょうか。現場はちっとも変っていませんが。

本気で考えないといけない問題ですね。

 

熊本市内に戻り、地元食材を使った美味しいイタリアン「リストランテ ミヤモト」さんへ。

http://www.ristorantemiyamoto.com/

ミヤモトシェフのスペシャリテがこれ!水前寺もやしのペペロンチーノ

地元愛があふれるお料理の数々。

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とにかく、出てくるもの全部が美味しくて・・・

地元を知り尽くしていらっしゃるシェフならではのお料理でした。

 

熊本の食、つくづく豊か。

2月ですが、色とりどりのサラダも圧巻。

この時期豊富な種類の地元野菜が集まるのは熊本の良さですね。 

生のナス、シャクシャクした歯触り。熊本には「肥後赤ナス・ばってんなす」という生食OKのナスがあるのですが、これは筑陽ナスと言って、通常加熱が多い品種。

ですが、ここで頂いたものは生でもイケル美味しさでした。

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今回の熊本は、県庁のフードバレー推進室の皆様がご案内して下さいました。

そんな皆様の気持ちに少しでもお応えできる様に、今後とも努力して参ります。

皆様ありがとうございました。

 

九州に帰ると生き返る。

良い方を通じ、良い生産者にご縁を頂き、東京の方に召し上がって頂く。

こんな幸せはありません。有りがたい!もっと努力して行かねば。

 

九州の旅はまだ続く!

次は長崎、佐賀です。