作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。
15年以上使っている包丁があります。
知人から薦められネットで購入しました。
熊本県八代市の「盛高刃物」
鎌倉時代の永仁頃(1293年)創業。
初めは福岡県太宰府宝満山の僧門の刀工でした。
後に肥後国大名細川三斎公に従い、現在地熊本県八代市宮地町で、九州三大祭に数えられる「妙見宮大祭」で有名な妙見宮修験者の刀工 となり現在26代目。
700年の歴史。
ずっと訪ねたかった。
この包丁、本当によく切れる!研いだら直ぐに切れ味が戻る。
今料理が好きなのは、もしかしたらこの包丁があったからかもしれません。
野菜を切っても、肉を切っても、魚を引いても全て心地よい。
1本でいろんな食材が切れるのです。
西洋包丁のように何種類も必要ない。この1本で全てOK。
使い終わった後は、軽く研ぐのがいつもの習慣。水気を拭かないと錆びます。
だから良いのですが・・・
兄弟で作っています。そしてそれぞれの息子さんが跡継ぎです。
技術の良い刃物屋さんは農業にとって大変貴重です。
これ大鋏の刃を研いでます。
鍬や鎌など、農具はきちんと手入れをすれば作業効率がとても上がります。
仕事をするという事はそんな多くのお陰様を頂いていて・・・
そう。自分一人だけでは決してなく。
窯に入れてます。
そしてとにかく打つ。
一本ずつ手作業でならします。(ゆがみをとる)
鍛冶仕事の隅から隅までご説明頂きました。
誠にありがとうございます。
随所に職人技光る技術を継承してらっしゃる。
この長い年月、受け継ぐ側も半端ないプレッシャーだと思います。
黙々と「物作り」に励んでらっしゃる姿が印象的でした。
視察後、盛高社長さんが八代駅近くの美味しい川魚料理屋さんまで送って下さいました。
また八代に来たら伺わせて下さい。
何時間でも見ていたいそんな現場でした。
ちなみにここの包丁、ネットからの注文は2015年1月以降でないとお届けできない状況です。
自家割り込み鍛接技術は世界中でここだけ。
ヨーロッパの星付シェフ達の間で、この「切れ味」の噂が広まり、今では注文の半分が海外です。
八代の誇るべき宝だと思います。
さて、次回はもう一つの「八代の宝」農業の現場のご紹介です。
今回どうしてもお店で買いたかった包丁はコレ!
名前を掘って下さってます。刺身包丁。
さて、旨い刺身をどなたに召し上がって頂きましょうか。
今は嬉し過ぎて枕元に置いて寝ています。ちょっと怖い?
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