作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。
9月の九州。
さすがにまだまだ残暑厳しい頃でした。
八代と言えば「塩トマト」の名産地。
海抜0メートルの畑には、自然と海水が沸いてきて・・・
農業にとっては致命傷。
塩基障害が出て、作物がスクスクと成長できない。
普通ならあきらめてしまう畑なのですが、そこを逆手にとって研究の末、トマトを育てた方々がおられます。
そしてできたトマトは過酷な状況で育っているので、自身の旨みが濃くなっていて・・・
トマトがみずから濃い旨みを蓄えた、海の香りがするトマトが「塩トマト」
長い年月をかけ、今ではメジャーになっています。
塩トマトは毎年12月~うちのネットショップ「大和のちから」でも販売しております。もう少しお待ち下さいませ!
http://shop.gnavi.co.jp/yamatonochikara/
そんなブランド農産物光る八代市に、もう一つとっておきの農産物があると小耳に挟み、行って参りました。
八代のセレブな吉野梨「新高」にいたか。
ちょうど今年の収穫がスタートしたばかり。
生産者の古閑さん。
整頓された果樹園に無数の梨が収穫を待っていました。
今年はたくさんできとー。
九州で吉野梨と言えば、荒尾梨と並ぶブランド。
栽培100年の歴史があり、天皇に献上された逸品。
寒暖の差が激しく、土壌も果実の栽培に適した地域。
マンゴーなどに比べると派手さがないフルーツですが、ベーシックなものほど美味しいものを食べたい意向が強く。
だから人気です。
カリウム、アスパラギンなどのミネラルも豊富!女性に嬉しいですね。
タンパク質分解酵素のプロテアーゼも豊富に含みますので、お肉を召し上がった後の梨は消化吸収の助けとなってくれます。
ビックリなBIGサイズ。
子供の頭ほどあります。
新高は品種リレーのアンカー的存在。一番遅く収穫できる梨。
高級スーパーではメロンの横で、白い紙に包まれて恭しく並んでいるのを見かけます。お正月を過ぎても貯蔵品を販売しています。
この吉野梨。
今年は玉が大きすぎる傾向があり。
こんな感じ。袋がはち切れてる!
この吉野梨、東京ではあまり見かけません。
どこが出荷先?とお聞きした所、面白い事がわかりました。
アジアではフルーツをよく食べます。
日本はアジアの中でもフルーツ消費量がかなり少なく、しかも年々減っている!
フルーツを食べなくなった日本では生産過剰になり、この吉野梨も一時は生産存続の危機に・・・(いろんな地方でよく聞く話)
そんな時に県や市、地元農協が一丸となり、この梨を台湾に輸出することに成功しましたとの事。スバラシイ!
台湾の方は梨が大好き!
あちらでも栽培できるのですが、この日本の技術と繊細な管理方法で作った梨は別物の風格があるそうです。
日本の農業技術には本当に誇りが持てます。
生産者さん、ありがとうございます。
地元の直売所にあった暖簾。堂々と「吉野梨」
この梨でないとダメ!な方もいるほど。
お客様はありがたい。良い物を作れば良いお客様に巡り合える。
でも、今回の目的は生の梨ではなく。
農協の加工所が吉野梨を使った美味しいドライフルーツを作っているとお聞きして。
それがコレ!
見て下さい!美味しそうに干からびてる(乾燥してる)
ドライフルーツにすると果実は旨みと甘みがギューッと凝縮します。
ドライフルーツ。最近は百貨店などでもよく見かけます。
計り売りは楽しいですね。いろんな色や形があって見た目も綺麗だし。
でも良く見ると、砂糖や着色料、保存料、油で揚げていたり。
いろいろなものが添加されていて・・・
梨もそうですが、果実は外皮に傷が付いたり、少しだけ虫が食べたりしたら販売できません。
そんな規格外と呼ばれる果実の行先は主に、ジャム、ジュース、ドレッシングなどの加工品です。
でも本当に美味しい梨だから「そのままの味」をお届けしたくて・・・
無添加・無着色のドライフルーツ、できました!
むっちりとした噛みごたえ、噛むほどに広がる香りと甘み。
食べた後も口の中に優しい味が残ります。無添加ならでは。
近日、発売予定の美味しい梨。
原材料が良いからこその味。
一緒に販売している柿も最近とても人気物!
こちらももちろん、無添加。手切りで乾かしただけ。
この無添加シリーズのドライフルーツは、小さなお子様にも安心して与えられます。
口に入れると柔らかくなり、その後に甘さなどの旨みが広がっていきます。
さて、10月の九州もまたまた福岡、熊本、鹿児島の産地を駆け巡る予定。
とても楽しみです。
今回この吉野梨をご紹介頂いたのは「肥薩オレンジ鉄道」の赤星さん。
熊本から鹿児島を跨ぐグルメ列車。沿線の特選素材を使用しています。
近いうちに必ず乗車させて頂きますね。
ありがとうございます!!
生産・販売・プロモーションなど、
地域と食のプロデュースに関するお問い合わせはこちらから