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作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。

仁淀ブルーの世界①@高知県いの町

仁淀ブルー(によど)聞いた事ありますか?
「日本一、水がきれいな仁淀川」というコピー。
四国と言えば、代表されるのがあの「四万十川」
それより美しい清流「仁淀川」を称える高知県いの町。
「仁淀ブルー」とは仁淀川の水の色が蒼く見える事でそう呼ばれています。
上流に行くほどに水は本当に美しく怖いほど蒼く流れていました。
なのに、この写真。
蒼感ナシ。写真は難しい・・・しかし、この河原の風景には言葉を失う。超絶。
でっかく、そして堂々。
この川には、主が住んでいると思う。
ヨド。ニギハヤミニヨドヌシ。(ジブリ風)
この川の壮大さに畏敬の念を抱く。高知、素晴らおそろしい。。

さて。
いの町は高知県の中央部の山側に位置します。
ここの伝統産業は和紙。
「土佐和紙発祥の地」として知られています。

町には「紙の博物館」があり、これまでの製紙産業の様子や歴史などを知る事ができます。書道をされている方は、特に楽しいかも。
いろんなタイプの和紙をここで買う事もできます。予約制で和紙漉き体験もできるみたい。

今回、この高知県いの町に来たのは、
いの町で唯一のお茶の生産、製茶をされている「国友農園」さんに伺う為。
国友農園さんの自園のお茶は、全て手摘み。
工夫を凝らした釜炒り。
紅茶も番茶もここのお茶はすべて「りぐっちゅーねー」と言う感じ。
りぐる、という方言は、こだわりの、吟味して選んでいる、そんな意味のようです。
ですので、商品名は「りぐり山茶」パッケージも大人のセンス。このお茶の世界観にピッタリ。
お茶のラインナップも複数あり、特産の和紙を使ったアーティスティックな茶缶があったり。緑茶もいろんなタイプがあります。
東京の百貨店さんがこのお茶のフェアをやりたがる気持ちがわかります。
もちろん「詰め放題やって!」は、この農園には一言も言わない。
見ているだけで、作り手の気持ちが受け取れる。
そうなる様にわかりやすく整えている。国友農園さんのお茶は、そんなお茶。
有機JAS認証も取得されており、急こう配の茶園?山?は、ジャングル。
まむしが出る茶園のお茶は美味しいと言われますが、ここは、まむし天国。
まむしの聖地とでも言うぐらい、たくさん住んでいます。

お茶の持つ世界観は様々で、今ではワイングラスで頂いたり、コーヒーと同じく、クリームやシロップを入れたり。
あらゆる食事やお菓子の材料になっていますが、最終形態は置いておいて、
お茶には共通した「調和」「安心感」など、人の深層心理に作用する複数のレイヤーが含まれています。
生まれてからこれまで、毎日の暮らしの中で無意識に溜まっている様々な色合いの感覚を、外側から見る事ができるのが「お茶の時間」ではないでしょうか。
国友農園さんのお茶、純粋にその部分にアプローチされています。
だから、飲む人が飲むと、涙がでるのでしょう・・・
自らを癒す、お茶にはそういう力があります。
一頻りそのような事をしみじみと考えてしまう、深いお茶。

そして、
真剣に頭を使うと腹が減る、という事で・・・
せっかく高知に来たのだから、楽しみの夕食!

高知ならではのご馳走をたくさん頂いたのですが、その中で特に気に入った美味しい貝。チャンバラ貝と言うそうです。
日本酒にピッタリで、食べだしたら止まらない。高知サイコー!
明日もあるので、食べすぎや飲み過ぎに注意!
楽しい高知の夜はあっという間に更けていき・・・

次回は、山の家の事。
国友農園さんのゲストハウスのご紹介。
お楽しみに。

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