作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。
前回からの続き「農業観光の作り方」
今回のテーマは「ターゲット」を決める。
これは生産を基本とした観光ツアーを考える上でかなり重要なポイント。
当社は生産者をサポートする企業なので生産者目線で話すと、
多くのことは、まず目標を仮定してスタートします。
これはツアーを作る事も新商品を作る事も同じ。
そして何度かやってみて、修正を重ねていく感じです。
ツアーも新商品も「育てる」感じかな。
例えば、ツアーに来てもらいたい人(ターゲット)は、
1,県内の人
2,県外の人
3,国外の人
シンプルなこの3択だけでも、ツアー内容が変わる。
どの様な人たちに、何人で来てもらいたいか?
その設定がしっかりとなされていると
受け取る側も判断しやすい(見つけやすい)
そして、自園の体験内容を考える。
これが楽しいです!!
是非ここは時間をたっぷりとってやってみて下さい。
設定:県内の人、親子3人
妄想スタート!
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「うちで作ってるこの野菜、スーパーで見かけた事があるだろうから、
どの様にして育つのかを伝えたい、そして収穫体験してもらったら楽しいかも。
小学生が二人いるみたいだから、歩きやすい圃場を選ぼう。
小川を通って畑に行けば、めだかを発見して喜んでくれるかもしれない。
そして、収穫した野菜は、生産農家ならではの美味しい料理法として一緒に作ってみてはどうだろう?
出来上がったものを畑の横でみんなで食べるとどうなるだろう?
喜んでくれるかな?
この野菜、買って帰りたい!と言われた場合の持ち帰り用も準備しておいた方がよいかもしれない」
などなど、妄想は尽きません・・・
この様にして妄想を膨らまして、来てもらったお客様がどのように時間を過ごすか?を考えます。
その時、外部の人にも入ってもらって一緒に組み立てを行うと、より具体的な内容になるかと思います。
一つパターンが出来上がると、今度は設定を変えてみます。
県外の人だったら?国外の人だったら?
そうすると、だんたん内容がガチっと固まってくる。
その段階で、地域の観光協会などに相談します。
この様にしてターゲットを決める。
ここが出来ればもう9割がたツアー内容は完成しています。
農業観光とは、その様な一つ一つのコンテンツの集合体であり、集合したことにより、体験者がより深く地域を感じるものです。
最終的には、企画した人のセンスが重要ではありますが、コンテンツはそこにしかない地域の姿が如実に表れるものである為、よくある大手の企画ツアーとは一線を画す別の感動があるはず。
さて、皆さんもまずは妄想するところからスタートしてみては如何でしょうか?
更に詳しく知りたい方はこちらからご連絡下さい。
info@ecobai.jp
ツアーに参加する側の方、こういう事ができたら嬉しい!という事があれば
是非教えて下さいませ。
皆さんとより楽しく、より多く「食の国、日本」を共有できましたら!
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