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作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。

臼杵古里映画学校@大分県臼杵市

2月、晴天の日。
この日を待ちに待っていました。
水俣市の「天の紅茶園」の天野さんと、お隣の津奈木町役場の福田さん、
そして、故郷発信「食ブロガー」の愛ちゃんと、大分県の臼杵古里映画学校の開校式に!
お誘い下さった臼杵市元市長の後藤様、映画監督の大林千茱萸(ちぐみ)様、
誠にありがとうございます。

さてさて。
大分空港に着いて。
まずはこれを見なくては。
由布岳。
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少し雪がかかっていますね。
見慣れた景色。故郷は山を見て「帰って来たなー」と思えます。

由布院を散策。数年ぶりです。
この日は旧正月。
なるほど香港、台湾の方の観光客が多かった。

まずはここへ。
亀の井別荘のカフェ「天井桟敷」
炭火焼深煎りコーヒーが美味しいカフェです。
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ひとしきりゆっくりと散策し、明日に備えます。

そして
臼杵。懐かしいなぁ。
子供の頃以来かな。
大分県東部の城下町。国宝の「臼杵石仏」があります。
魚、野菜が美味しい所!というイメージ。

その臼杵市が「臼杵古里映画学校」を開校したのです。
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開校イベントでは、大林宣彦監督による映画製作・演技についてのワークショップや、ふるさとの良さについて語り合う「全国古里サミット」など。
豪華絢爛のキャストで、そのクオリティの高さに圧倒されました。
これが九州の一都市ができることなのか・・・

上映作品は「野のなななのか」のほか「姉妹篇」の「この空の花 -長岡花火物語」、臼杵を舞台にした「なごり雪」、「100年ごはん」など。

臼杵という地域は、街並みが本当に美しいのです。
地元の方は「なーんにもない」とおっしゃいますが、本当は「何でもある」のかもしれません。

上映会のトップバッターは大林千茱萸(ちぐみ)監督の「100年ごはん」
http://100nengohan.com/index.html
この映画、農業の仕事をする私にとってはとても誇りに思える映画でして。
昨年12月、熊本県水俣市で上映会を開催、後藤様、千茱萸監督と生産者のみなさまで、未来の地域と生産の話をさせて頂きました。
そんなありがたいご縁でこの日を迎え・・・

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親子饗宴。笑顔が素敵です。本当に感動しました。

夜の交流会の素晴らしかった事!
臼杵中から地元の食材を使った料理が集まり・・・

これ!
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かぼす鰤

郷土料理「きらすま飯」
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農業界のスーパースター赤峰さんの野菜も!
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赤峰さんの笑顔に会えて、それだけで200%のエネルギーを頂いた気分です。
そして、赤峰さん自らが作って下さった野菜料理が滲みました。

感動の夜は更け。
翌日も眩しいほどの晴天!

この日は「100年ごはん」の映画に出てくる「臼杵市土づくりセンターへ」
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草木8割、豚糞2割が主原料の完熟堆肥を製造。
臼杵市が基幹産業に農業を選んだ覚悟のセンター。

全ての原材料は臼杵市産。
80℃近くで発酵中。
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湯気が・・・
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良い香り!この黒々とした立派な土を見て下さい!
微生物が育んだ臼杵産の土です。
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その土を使った畑に。
フカフカ!
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出来たブロッコリー!キラキラです。
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良い生産には良い土が必要となります。
その土を地元で生産することに行政が取組む。
ここほどの規模のものは全国初。
できそうでなかなかできない事なのです。

出荷を待つ「夢堆肥」
ネーミングは公募で決まりました。
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この一連の流れの中で。
出来上がった堆肥を見てつくづく・・・
臼杵はとても贅沢だなーと。

この様な発酵堆肥は、うちの農家さん達は自前でやっていること。
それぞれの品目に合うものを自家製で作ってます。
何度も何度も切り返しながら、完熟になるまで。
そこにこだわりを持ってらっしゃる方も。
臼杵では基本の「き」の字を行政がやってくれる。
それが「夢堆肥」
あとは、品目毎に少し特徴を持たすだけでいい。
「夢堆肥」を使い、無農薬で育てた野菜には「金のまるほ」シールを貼る。
「ほんまもん野菜」として臼杵市が認証。
大分県内のコープさんや市内の直売所などで販売し、好評を得ています。
「ほんまもん野菜」は臼杵市の学校給食の野菜として使われています。
そう。日本の宝物、子供達にこそ、この素晴らしい野菜を食べさせたい。
「土」から地産地消です。
その想いにとても共感し、感動しています。

この取組みの素晴らしさは、全国の行政などからの絶えない視察でわかります。
毎日2、3件、多い時は5件ほどの案内をするそうです。

「100年ごはん」の映画も、全国60か所以上で上映を繰り返している事を、臼杵の方はご存知なのかな?
千茱萸監督が、上映後に丁寧に臼杵市の取組みについて説明ながら、全国の生産者さん達の気持ちの導火線に火を付けている事も。
大分県臼杵市は話題のスポットになっています。
でも。
主人公がこの映画が持つ威力に気づいていないような・・・
地元って、そんなものなのかもしれませんね。

「100年ごはん」は書籍の出版も決まり、益々話題に。
「ほんまもん」が繋がり、継続し、広がる。
これからもこの映画を応援していきたい。
行く先々の方が上映後は、晴々とした顔に変わりますから。

シンプルに、
紹介して頂いた方達の為にも、しっかりと繋がり、伝える事が恩返し。

ま、食べてみたらわかる。
論より証拠。

ま、見たらわかる。
論より証拠。

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