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作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。

南国の風@鹿児島南九州市頴娃町・さつま町

3月中旬のなのに、初夏の陽気。暑いぜ鹿児島。

櫻は満開!東京の皆様よりも一足先にお花見。

もう一つ、お茶の新芽の「新芽見」です。

美味しそうでしょ?ぷっくりしてて。

旨いお茶は見ただけでわかります。

黄緑色でフカフカです。

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今年はいつもより早いそう。

新芽が5枚出れば茶摘みが始まります。

これはもう6枚目も出てる。

こちらがこの茶園の主、下窪健一郎さん。通称「シモケン」です。

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下窪勲製茶の3代目。

鹿児島茶の伝統を背負い、茶業に新しい風を吹かす事のできる男!

下窪さんの畑には県の同業者が常に視察に来ています。

ここのお茶が何故旨いか?

よくよく考えてみました。

お茶の土壌は弱酸性を好みます。(野菜はほぼ中性)

しかしここの畑はph3.2。

驚くほどの強酸性。何故健やかに育ってる?

ポイントは発酵堆肥にありました。

乳酸菌、光合成菌、放線菌を巧みに操り、強酸性でも強く伸びやかに根を張らせます。

根っこが健全でないと、新芽も出ません。栄養が葉先まで行かないのです。

マニュアル通りの茶作りではないのが「シモケン」流。

それを面白がってやらせてくれる2代目の無口な父がいます。

だからこそ、ここのお茶が旨いのです。

飲めばわかる。

これほど力強い、そして真っ当なお茶はありませんから。

そして。

お宅訪問が楽しみな「下窪城」完成間近。

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どうです?ここは30畳の客間。

床の間の中央にくるのはもちろん仏壇。

この地域は標高が高く、クロスを貼っても湿気でダメになるので、壁はほぼ無垢材を使っています。

しかもこの家で使っている木材は全て地元の山から切り出されたもの。

外材は一切使っていません。

家が「地産地消」素晴らしい。

この地域で育った木材を使っているので、100年先も200年先も生きる事ができる家。

白い突板も、年月を経て飴色になるでしょう。

家にいるのに森林浴をしているような爽やかな森の香りが満載。

お縁の幅は一間。1800mm。お縁だけで暮らせる広さ。

地方には豊かな暮らしがあります。

都会には刺激的な暮らしがあります。

結局自分がどこにいれば心地よいか?なのかもしれません。

今はまだ両方かな。

さて今回はお茶の他に、さつま町へマンゴーを見に行きました。

「よしたか農園」さん。元は県の試験場におられた方。

ですので、作り方は完璧。

正品率90%のスッペシャルなマンゴー。

今年も皆様にたくさん召し上がって頂けます。

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さつま町は北部寄り。

朝晩気温が低いので、この時期ここまで熟しているのは珍しい。

どこよりも早いマンゴー出荷を目指しているようです。

ハウスの中はトロピカルな匂いが。

そしてこれは初めて見る。

アボカトの赤ちゃん。

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試験場ご出身ですので、面白い果実をいろいろと試しているようです。

他にもパッションフルーツ、名前を聞いた事がないような南国フルーツがたくさん。

鹿児島は楽しい。いつも。

吹上浜にも初めて立てた。西郷どんも立った砂浜。同じ景色を見たのかな?

今の日本をみてどう思うのだろう。

西郷どんが愛した「鰻温泉」にも入った。

鰻料理が名物かと思いきや、鰻は地名でした。

鹿児島県民は西郷どんが好き。どこに行っても「西郷どんゆかりの地」がある。

まだまだ知らない、西郷どんがありそう。

次は西郷どんが島流しにあった「奄美大島」に。

キビ砂糖の生産者を訪ねて。

ゆかりの地がいたる所にあるだろう。

そして、「島嫁」愛加那さんの話もたくさん出てきそう。

愛人と言って怒られた。「島嫁です!」と。

まだ日本は一夫一婦制ではなかったのか。

愛加那という名前が付いた黒糖焼酎がある。

とてもまろやかで香り良くふんわりと奥行きがある味。

そんな人だったのかも。

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