エコバイ

つながる

Cohere

生産と消費がつながる。「育てた人」と「食べる人」の交流から新たな食の世界が広がります。自分の身体をつくる食材を作っている人を知ることは大切。食べる人がいるから作ることができる。「つながる」は生産の継続。

日本茶専用サイトを新設しました@日本茶BANK

 エコバイ株式会社は、お陰様で今年(2022年)10月で10周年。
個人事業主の頃から数えて、12年。
月並みですが、本当にあっという間でした。
生産サイドからみて消費を繋げていく事の手助けができたらいいな、と思って始めた事業ですが、今も当時と変わらない思いで続けていられるのは、本当にお陰様だと思います。マルシェが中心だった当時、お買い物袋が腕に食い込むほど大量に野菜をご購入下さった方々、百貨店のイベントなどには必ず顔を出して配達するぐらいご購入下さった方々、今でも毎年、僕の選ぶ野菜やフルーツを待っていて下さる方もおられます。そのお一人、お一人が僕の会社を支えてくれて、そして今がある。
本当に感無量。有難いです。
紆余曲折ありましたが、事業は成長し、小売販売や卸販売から、地方創生事業の企画プロデュースへと広がっています。
現在、海外での事業も年々増えており(コロナ禍で渡航は自粛中)今後、更に成長出来るように、海外取引の勉強をしている最中です。

鹿児島県大隅半島 甘藷畑

 そんな中、この度、10周年を記念して、日本茶BANKという日本茶専用のサイトをOPEN致しました。
2015年に初回のお茶イベント「九州和紅茶博覧会」を東京お台場で開催してから、毎年1回、現在もこれを継続しています。2021年1月にはリモートで開催、現在はイベント名称が「日本お茶フェス」になっています。今年(2022年)は開催できるかな・・・

 僕がお茶にハマったきっかけは、
2014年、日本茶がある産地のブランディングを行い、その時に、お茶業界の現状を知り、「これはどうにかしなくては!」という使命感を持ってしまった事です。しかも勝手に。笑

いろんなお茶に出会いたくて、これまでに多く茶産地に伺いました。

日本茶は、エコバイの歴史と共に・・・もはやそのような感じになっております。笑

日本茶BANKトップページ

 日本茶は、日本酒と同様、この国を代表する加工品。しかも嗜好品ですのでお好きな方はハマってしまう魅惑の飲み物。しかし、他の生産物も同様ですが、大きな産地以外では、高齢化し、後継者が既にいない状況で60代以降のご夫婦で生産をさせれていたりすることが多いです。その昔はお金の替わりとして取引されていた事があるのに・・・
そんな日本茶、産地を知れば知るほど、課題は山積みで既にどうしようもなく、観光経営的に(経済生産的ではなく)茶業を行っている地域がほとんどです。
大産地ばかりが目につくのは当たり前ですが、西日本のほぼ全域で実は生産されており、今ならまだギリギリ細い糸で残っているので、だからこそ、消えてしまう前に産地をご紹介しながら、履歴(ジャーナル)として後世に記録しておきたいと思い、このサイトを作りました。

日本茶BANK全国の銘柄一覧

 サイトを作るにあたり、地域にある銘柄も併せて掲載しています。

 お茶の産地を訪問する計画の時に、このサイトを見て頂けるといいな、と思っています。その他、各地のお茶の体験情報や新着情報、僕が産地訪問したblogなども。お茶好きな皆さんにも、いろんな情報を頂きたいので、宜しければ日本茶BANKの右下にある「お茶の情報募集中」をクリックして投稿下さいませ。そうやってお茶好きの方や、お茶を知りたい方がこのサイトに訪問して、情報交換できるような場所としても使ってくれるようになれば、本当に嬉しいです。

日本茶BANKコラム

 そして日本茶BANKでは、四半期に一度の予定で、これまで出会った産地の方々のお茶を「急須とお茶」というシリーズで、セットにして限定販売致します。
日本文化という観点から、やはり地域の作家さんの技術もお茶と一緒に末永く継承して欲しいと言う願いを込めて作ったセットです。

 最近、ワイングラスやガラスのポットなど透明の器でお茶を煎れる事が人気です。綺麗なお茶色も見えて、眼から癒されますね。その様な飲み方もいいし、昔ながらの急須で煎れる楽しみもあるし、日本茶は、いろいろあるのが良い、そんな世界。

「急須とお茶」記念すべき初回は、1,200年最澄のお茶、堂々の「朝宮茶」あさみやちゃです。

朝宮茶と信楽焼 やみつき急須

 朝宮茶の住所は、滋賀県甲賀市信楽町と言う事をご存知の方が案外少ないですが、ここは住所に信楽町と入っている通り、その「信楽焼」の産地でもあります。
数年前のNHKの朝ドラが信楽焼を舞台にした物語で、面白くそれを見た覚えがあります。一度、ここに行ってみたいなーと思っていたら、ご縁は繋がるものですね。朝宮での茶産地支援の講演のご依頼を頂き、それからはほぼ毎年伺っています。


僕のblogにも何度か登場しています、黒田さんと服部さん。

とても素敵な生産者です。

黒田園の黒田為三さん

朝宮茶の伝統を守る技あり職人の黒田さんと若手の取組で朝宮に新しい風を吹かそうとしている服部さん。

昇龍園の服部昭彦さん

 このお二人のいいとこどりの限定茶、朝宮煎茶、品種は、やぶきたとざいらい。どちらも今回のセットの為に特別に分けてもらったお茶です。飲み比べると面白い、それぞれの個性が爆発する個性的なお茶です。でもその土台はしっかりと朝宮茶。最高級と言われている朝宮茶そのもの。

 そんな朝宮茶を飲み倒す事ができる、最高に可愛い急須を作ってくれたのが、大西左朗さん。信楽焼の作家さんです。この大西さん、お茶を知り尽くしている作家さん。研究に研究を重ねて急須を作っています。

このセットの名前は、「朝宮茶」と「信楽焼」のやみつきセット

 本当にやみつきになるほど朝宮茶が美味しくなるのです。
その興奮ぶりは、やばいぐらいこちらにたっぷりと綴っています。笑

お茶は急須で味が変わります。

それと。
この日本茶BANK内のサイトに散らばる、かわいらしいロゴマークやイラストを描いてくれたのは、よつば舎の「あべみちこ」さん。
「あべみちこ」さんをご紹介下さったのが、FMヨコハマの日本茶に特化した番組「NIPPON CHA・茶・CHA」のディレクションをされている「林万里香」さん。
林さんは、同ラジオ局で、孤独のグルメで五郎さん役を演じてらっしゃる松重豊さんの番組「深夜の音楽食堂」もディレクションされています。

その松重さんがクロワッサンというお馴染みの雑誌で連載を始めたのが「たべるノヲト。」その連載は食べ物のエッセイで、魅惑の食べものを描いているのがあべみちこさん。

この方、北海道の旭川動物園のパンフレットなど、これまでに数多く温かく素敵なイラスト描いてらっしゃいます。

お茶は人が作るもの。地域への愛情がある方に描いてもらいたかったのでその通りのイメージに仕上がり、小躍りするほど嬉しかった。


 全ては、お茶の繋がりから林さんに出会い、そして松重さんのインスピレーションで、あべさんに辿り着いた・・・このサイトは日本茶で始まり、そしてそれが繋がり広がるサイトになる様です。

これから先も、その繋がりをもっともっと皆さんにお届けできたら・・・

その先には必ずや茶の生産継続がある、と信じて・・・

そんな願いを込めて発信します。
エコバイ10年目に生まれた新しいサイト日本茶BANK
月並みな言葉ではございますが、心を込めて、
”これまで、ありがとうございました。これからも宜しくお願い致します”



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