作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。
いよいよエコバイの主力青果「みかん」シーズンに突入しました。
一般的に「みかん」と言えば温州みかんを連想しますが、柑橘はとても多くの種類が作られています。
出荷は温州が9月初旬~、晩柑類と言われる正月明けに出てくるものは種十種類もあります。
うちのネットショップで断然人気なのが、そんなみかんの食べ比べができるセット
「女神の果実セット」
ポンカン、ネーブル、はるか、文旦、いよかん、不知火、アマポン、きよみ、ニューサマーオレンジ、スイートスプリング、ゴールドクイーン、はれひめ、たまみ、せとか、べにばえ、れいこう、晩白柚、メイポメロ、金柑、マイヤーレモン、果のしずくなど。
たくさんあるのですが、箱の中には5種類程度入れるようにしています。
寒い冬、常緑樹であるみかんの樹に付いているオレンジ色の実は辺り一面を暖かくしてくれるほど光り輝いて見えます。
「女神様のように見えるみかん」だから「女神の果実セット」
こんな感じ!
柑橘ってとても綺麗なんです。
中もそれぞれ違いがあるのですよ。味も色も粒の大きさも。もちろん香りも。
そして
数あるみかんの中で「世界一大きい」と言われているのはコレ!
熊本が誇る郷土の柑橘「晩白柚」ばんぺいゆと読みます。
「子供の頭ぐらい」とよく言われますが、子供どころじゃないですね。
大人の頭です。
この晩白柚がプカプカ浮いている温泉もあります。さすが温泉大国九州。
熊本県の南部にある日奈久温泉。シブい温泉です。
http://kumanago.jp/topics/?mode=detail&id=225
子供は嬉しいでしょうね!
この時期おススメ。
この晩白柚をペーストにしてカクテルを作るとタマラン旨さだそうです。
来月産地で試してみる予定。
九州に帰った時、BARに行くと、どこの県でもその土地のフルーツを使ったカクテルがあり、必ず飲んでみるようにしています。
旬のフルーツカクテル。いちごや金柑、パッションフルーツやマンゴーなど。
美味しいに決まってますよね。
でもアルコール度数は高いので、飲み過ぎに注意!
2月初旬から出荷が始まる「金柑」大好き小さな玉。
晩白柚が世界一大きいとしたら、こちらは世界一小さいのかな。
鹿児島の南さつま町です。
「鈴なり」とはこの景色ではないでしょうか!
小さな玉が無数についている姿にはほれぼれします。
こんな風にサイズ別に選果して、箱に詰めます。
流れてくる側から頬張りました。
止まらない!
食べた後の口に広がる爽やかさは金柑ならでは。
うちのみかん達は、全て自家製の完熟発酵堆肥を使って育てています。
自信をもっておススメできるポイント。(堆肥の事はまた次回、詳しく)
無農薬ですか?と良く聞かれますが、病気になった時には薬を使います。
人間も風邪をひいたら薬を飲みます。そして元気になる。
みかんも一緒。病気になれば薬をかけて元気を取り戻せるようにします。
そして周りにうつるのを食い止める。
一言で言うと、農薬とは殺菌剤か殺虫剤がほとんどです。
人間も虫に噛まれたらムヒを塗ったりしますよね?それと同じ。
そして元通りになった時に、出荷する。
出荷時は農薬検出ゼロです。これはきちんと調べます。
農家も商売。
出来たものに傷ばかり付いていたら、売れません。
売れなければ農業を続ける事ができません。
病気は食い止めないと収穫ができません。収穫がないと収入もありません。
農薬=悪いという印象の方があまりに多いのも事実。
でも農薬を使う現場の農家さんの話を聞いたり、生体を分析すると農薬を使っているものと使っていないものに栄養や食味に差はありません。
だから無農薬=美味しいではないと思います。
それに日本では無農薬という言葉は使ってはいけないことになっています。
認められているのは「有機JAS」のみ。
農薬は風に乗り飛散しますので、もし使っていなくても飛んでくる可能性があるからです。
大地は繋がっているので、隣の畑で撒けば、土を通して広がる可能性もあります。
もし農薬を使わずに育てたものを正しく表記したいなら「栽培時農薬不使用」という記載になります。(この表記を使っている人はとても良いと思います)
オーガニックという本質を理解した上で販売している人も残念ながら少ないですね。
傷がついたものや姿形が悪い物が売れないのは何故?
今の日本がこのようになったいろんな食の事情があります。
こんなに豊富な国産みかんがあるのに、外国から大量に輸入されているのは何故でしょう?
先日、食のプロの方から薦められ、読んだ一冊の本があります。
文春新書「食の戦争」鈴木宣弘著
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166609277
農水省の国際部に務めていた方で、その頃から食に対しての危機感を持っておられました。
内情が詳しく、そしてわかりやすく書かれています。
これからもずっと、国産の豊かな食で暮らしていけます様に・・・
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