エコバイ

つたえる

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作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。

たにかどさんの黒豚@鹿児島県指宿市

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東京から鹿児島へ。

生産者を巡る視察ツアーで伺いました。たにかど農場さん。

エコバイの事業の一つでもある「生産地と消費者を結ぶ」事。

これはお客様の何気ない一言からスタートしました。

「どうしてこんなに美味しいのですか?一度畑に伺ってお話をしてみたいです」

そして1回目は熊本・鹿児島。

2回目は鹿児島をゆっくりと堪能。

それぞれの現場で「食べ物」を生み出している方にはストーリーがあり、それを実際に体感することは「飽食の時代」の今、とても大切なことだと思います。

生産者にお会いし、その場の空気を吸い、その環境からなる生産物を頂くと、これまで閉じていた細胞が開く感覚があります。

なかった感触が蘇る。たぶんそれ。食べ物の見方が変わります。

たにかどさんは親子で養豚をされています。

畜産は環境と餌が要。

環境は文句のつけようがないぐらい素晴らしい。

指宿市は砂蒸し温泉で有名ですね。

餌は鹿児島の特産物でもある芋焼酎のもろみ液とサトウキビ由来の糖蜜をブレンド。発酵飼料を食べさせてる。

野菜や果樹の肥料も発酵がポイント。

土壌の微生物をどのように生かすか?で作物は立派に育つか?否か?が決まります。

エコバイの農家さんたちは「微生物」を上手く操る達人達なのです。

たにかどさんの餌。

安い餌は数あれど・・・餌の中では高価な地元の特産品を使うところがミソ。

たにかどさんの黒豚は濃い赤身と透き通る白身、コク深い旨みが特徴。

鶏でも牛でも餌が脂の質を決めます。

青果も同じ。肥料が根を育て、実の味付けになります。

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 この写真をみて「うさぎさん」と子供が。

そうだね。耳が長いもんね。

たにかどさん、養豚はしたくなかったらしい。

でも気付けば、長靴を履いて慣れない豚さんとのお仕事をしていたとの事。

朝から晩まで必死で働く親の姿を見ていたら自然とそのようになったのでしょう。

たにかどさん曰く

「ブタの命は私が作ったもの

畜舎、水飲み場、餌箱、全て人間がしつけた生活のシステム

今以上に昔ながらの飼育方法に戻したい

生まれた命は責任もって育てます。」

 近代の養豚はオートマチック化されています。鶏も牛もしかり。

以前頂いた本「いのちの食べ方」を思い出した。

自分が作った命を責任持って育てます!とたにかどさんは言ってます。

しっかりと断言する本気度。シンプルだけどストレート。

その気持ちだけで、たにかど黒豚は旨いと言えます。

実際の肉もかなり美味なのですが。笑

人間は命を頂いて生きています。

野菜にもフルーツにも命はあります。

何気ない日常で、頂いている命に少しでも感謝する事って大切なのかもしれませんが、忙しく毎日が過ぎていると、そのように考えている余裕がない。

でも産地視察ツアーの話をすると口を揃えて「行きたい!」と言われる。

だからたぶん、とても欲している事なんだと思います。

観光できる、温泉入れる、美味しい物食べるだけではない、欲している何かがあって、皆様参加されるのだと思います。

だからこちらも「本気」です。

生産者の思いが気持ちよく皆様に伝わるように、しっかりとプラン、アテンドさせて頂きます。

さて、エコバイ視察ツアー3回目、16日から2泊3日の鹿児島です。

旅行代理店さんとタイアップの鹿児島ツアー。

4回目は初夏の熊本。

まだまだ続くエコバイツアーの行く先には、新たな絆が生まれますように。 

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