作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。
大分県佐伯市。大分県最南部、すぐそこが宮崎県です。
気持ちいい場所です。
流れている水が飲める番匠川の恵みに育まれた土地。
大分でも因尾茶は知る人ぞ知るお茶。
「いんびちゃ」と読みます。
大分県は平野が少なく山間地ばかり。
大きな河川も多く、上流に行けば川魚も元気に泳いでいます。
私が生まれたのがここ大分県。
川の恵み「ハヤ」「ワカサギ」「鮎」「うなぎ」「川カニ」は父がよく釣って食べさせてくれました。
そんな美しい山に囲まれた茶畑。
小野さんは海外との交流も盛んに行い、今では入手不可能な台湾種も。
これで作る紅茶がすばらしい。
やはり発酵に向くのですね。
地域に根付き、十分な恵みを頂き、ここに暮らす。
幸せな姿です。
昔、佐伯の殿様が長崎から種をもらい生産が始まった「因尾茶」
殿様直々に生産を応援してくれていたそうです。
研究熱心な小野さん
紅茶は「紅ふうき」「オリジナルブレンド」
緑茶は「釜炒り茶」「煎茶」
いろんな地域に出向き、少しでも良いお茶が出来る様に努力を続けています。
紅茶を「red tea」と書いているのもご愛嬌。
愉快な小野さん。
大分には昔話の主人公で「吉四六さん」というトンチ王が。
小学校で教えたり、絵本になっていたりします。
そのトンチが佐伯にも伝染しているかの様。
今後、一年物など、ここでじっくりと寝かせた熟成紅茶も販売します。
待ち遠しい。
でも待つ時間もいいもんですね。