作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。
宮崎県北西部、すぐそこは熊本県・大分県との県境。
九州島が出現した時、最も初めに出来たのが、標高600mにある「五ヶ瀬町」
はるか、向こうに阿蘇の外輪山が見えます。
宮崎県で唯一の「スキー場」も。(九州も雪が降ります)
宮崎さんは30年間、農薬を使わずにお茶栽培・製茶されています。
有機JAS認証取得。
ここ五ヶ瀬は移住者支援にも力を入れています。
どこの地域も今では移住者促進を行っていますが、都会の若者が定着するにはやはり地元の方達の協力が必要に。
受け入れる側の覚悟が移住者の多さと比例しています。
ここには年間何度もの研修や体験で多くの若者が集まってきます。
静岡出身で五ヶ瀬町に移住し地元の若者と結婚して子供ができたりしています。
平均年齢が80才代の五ヶ瀬町ですが、0才の子供の誕生で、一気に70才代まで下がりました。
ここでは素晴らしい、いくつもの品種で多彩な緑茶、紅茶を作っています。
宮崎県は日本でも有数の「茶の品種登録」が多い県。
若い力を先導し、彼らが作りたいものをじっくりと指導し、どこにもない五ヶ瀬の紅茶を作り上げています。
【緑茶】
・やぶきた
・みねかおり
・みなみさやか
・おくみどり
・さえみどり
・さやまかおり
・かなやみどり
・めいりょく
・おくゆたか
・たかちほ
・在来
【紅茶】
・みなみさやか
・やまなみ
・たかちほ
・みねかおり
・在来
緑茶は「釜炒り」の産地。
九州の「釜炒り茶」の生産量は宮崎県がトップです。
はるか昔、釜炒り茶は長崎~佐賀~熊本~宮崎に伝わりその後、大分の因尾茶へ続きます。
「さきみどり」の釜炒り茶の味のバランスは絶妙。
一度飲めばその美味しさに感動します。
釜炒りのかぐわしい香りがいつまでたっても鼻腔に残り、爽やかさを持続させます。
紅茶は「みなみさやか」
花の香りと優しい甘さ。水出しでもまた違った香りと味わいを堪能できます。
宮崎さんの紅茶には追っかけファンが付いていて、毎年出来上がるその年の味を一年越しに楽しみに待っています。
全部コレクションしたくなるほど魅力がある、そんな紅茶です。