つたえる

作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。

第4回国産紅茶博覧会 in 東京2018

秋晴れのよき日に開催した博覧会。
今年からタイトルを「九州和紅茶博覧会」から「国産紅茶博覧会」へアップデイト。
11月10日(土)・11日(日)東急プラザ銀座店7階 HANDS EXPO
開催時間も長くなり16時~21時までの5時間。
紅茶はもちろん、伝統の緑茶、人気のほうじ茶も。
地域で暮らす生産者が地域紹介をしながらその環境で作られたお茶をご紹介する。
シンプルなプロセスですが、消費者がもっとも知りたい部分。
来場頂いたお客様は一応に、生産者との会話を楽しみながらお茶のことを熱心に尋ねます。

これで4回目。
近年紅茶のイベントが多くなりました。
第1回をスタートさせた時は、国産の紅茶に特化したイベントはこれだけでしたが、この4年間の間に驚くほど多くなっています。
それほど国産紅茶が知られてきた、ということで嬉しい限りです。
そしてまた、今年は動けないほど多くのお客様で会場は溢れかえっておりました。
有難い!有難い!

人、人、人。
お茶好きな方々、全員主役のエネルギッシュなイベントです。
やはり同じ嗜好の人々が一気に集まると空間に爆発的なパワーが生まれますね。

九州の生産者はもちろん、今年は静岡県、鳥取県からも参加されました。

静岡のカネトウ三浦園の三浦さん
今年は、生産者はおそろいのハンチング帽をかぶっています。

同じく静岡から益井園の益井さん

静岡の両巨頭。
多くのバリエーションが試飲できます。

そしてこちらは
鳥取の陣構茶製茶組合
山陰地方にも、地域を支える隠れた銘茶があるんです。
そういうのにたまらなく魅力を感じます。

代表の橋井さん。

宮崎県の五ヶ瀬町からは主力の生産者グループ「新緑会」から全員参加。
地域の茶生産を精力的に支える5人衆。
高齢化が深刻化している茶業界ですが、このように地域をカバーする力のあるグループがあるとホッとしますね。

五ヶ瀬町、坂本園の坂本さんご夫妻。

このイベントは多くのつながりを生み育てます。

生産者同士の新たな交流が生まれたり・・・
福岡の栗原製茶さん、熊本のお茶の坂口園さん

百貨店の催事販売ではない、新たな繋がりやイノベーションが生まれる場。
このイベントを通して
新たな販路が決まったり。
新たな連携が始まったり。
新たな取組みが始まったり。
参加する生産者の気持ち次第でどうにでも広げる事ができるイベントです。

私は地域生産をプロデュースすることをやっています。
プロデュースとはいろいろですが、地域の生産物をブランド化販路拡大する事業を進めたり。
農業観光をしたい!という自治体からの依頼で、生産体験型のインバウンドツアーをコーディネイト、実施したり。
地域の特産品を開発して欲しいという依頼を受けて加工品を作ったり。
地域で生産加工の講演をしたり・・・
1年間のうち、200日は地域を飛び回っています。

仕事を通して、沢山の品目の生産者とお話をさせてもらって感じるのは、
敏感な人は、作ることも顧客を増やすことも上手い、と言うことです。

この様なイベントに参加する生産者は皆「敏感」な方々。
敏感とは、とても柔軟、多く気づくと言うこと。
消費者のニーズを自ら拾いに行く人は、そこから多くのヒントをもらい、それを活かし育て自社の生産に繋げていくことができます。

近年は、生産者という仕事の役割が変化しています。そのスピードはとても速い。
祖父、父の時代と、現代の生産者。
現代の生産者には、商業的要素も必要になり、その要素にも無数のジャンルがあります。
どれを選ぶかで自社の方向性が決まり、それが個性にもなる。
彼らと話していると楽しく、そして自社においては身につまされる事が多くあります。
「敏感」は生産者も商業者も共通の様です。

毎年参加される生産者も昨年とは違う種類をご紹介してくれます。


熊本の芦北町、お茶のカジハラさん。
昨年の紅茶王に輝いた生産者。
この味は、しっかりとファンが付いています。

佐賀の大御所が再登場してくれました。
太田重喜製茶工場の太田裕介さん。

佐賀県といえば嬉野茶。
太田さんの紅茶はシンプルで本格派な紅茶。

佐賀のおとなり、長崎からは彼杵茶の茶友、松尾さん。

茶友さん宅を訪れるファンの多さはおそらく日本一。
素敵な奥様が笑顔で迎えて下さいます。

九州一の茶匠、鹿児島の堀口園から堀口さん。

新品種は、ここにあり。

常連になりました。
大分佐伯市の小野農園、小野さん

改良した紅茶をご紹介。いちょう葉紅茶も更に美味しくなりました。

今年も紅茶、緑茶、ほうじ茶の人気投票を行いました。
紅茶王、緑茶王は、福岡、八女茶の栗原製茶
おめでとうございます、2冠達成!

ほうじ茶王は、宮崎県五ヶ瀬町の宮崎茶房さん。

宮崎茶房で働きたいので、関東などからiターン移住しています。
ここは毎年多くの若者が働きたい!と集まる人間力溢れる生産者です。

今年は会場内の講演も満員でした。
中でもBIG講話の「紅茶のど飴の開発発表」このお話は面白かった!!
早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構と日本橋の老舗、榮太楼總本舗との共同開発商品「テアフラビンのど飴」のお話。
テアフラビンは紅茶に含まれるポリフェノールの一種です。
この飴は、紅茶ののど飴なんです。

マイクを持っているのは、榮太楼總本舗の開発部長。

美味しい飴を作り上げた開発秘話をお話頂けました。
この飴は職人さんが丁寧に練り上げた上質な味。
さすが榮太楼さん。

そのお隣が、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の矢澤一良教授。
日本における機能性食品開発の第一人者。
熊本県の機能性おやつ開発事業も。

紅茶に含まれる機能性「テアフラビン」は様々な効果があるらしい。
活性酸素を除去、コレステロール値上昇の抑制、腸内環境の改善、胃潰瘍の予防と改善、ウイルス感染の抑制、抗アレルギー作用、リラックス作用などなど。
ありがたい機能性食品を、本格的な日本橋榮太楼さんの飴で味わえるのはかなり贅沢。

飴のパッケージに顔出ししているのは、矢澤先生と一緒に研究をしている高見澤先生。

榮太楼總本舗さんからテアフラビンのど飴をたくさん協賛頂き、入口で配布させて頂きました。
しみじみ美味しい飴です。

キリンさんもこのイベントに協力下さり、ノンカフェインのドリンクを頂いたり、カフェインについての講話もしていただきました。

さすがキリンさん、現在のマーケットをよく理解されており、講話は大人気。
彼がイケメンという事もありますが・・・

今年の博覧会も盛りだくさんの内容で、あっという間に終わりました。
沢山の皆様にお越し頂きました。
誠にありがとうございます。
毎回かかさずに来て下さる方も多く。。嬉しく思います。
この博覧会を通して知り合ったお茶の方々にも協力して頂いて毎年賑やかさが増しています。

さて、明日は今回からの新しい試み、国産紅茶カンファレンス。
どんな意見が出て来るかな。
楽しみです。