つたえる

作物の生産から食卓へ。つくる事は「人の手」を繋ぐリレー。種を撒き、育て、収穫する。そして、調理する。「人の手」が繋いだものが形を変えていく事。

2016インバウンド農業観光ツアー①@熊本県(水俣・芦北・津奈木)

ずっと温めてきた企画の一つ。
熊本県南部の水俣・芦北・津奈木の地域の暮らしを体感してもらいたい。
この素敵な方たちを知って頂きたい。

私自身、昨年の2月に県庁の方にご案内して頂いたのが最初。
それから毎月通い、この地域で話し、歩き、飲み、浸かって、自分なりにいろいろと考えてきました。

世は少子高齢化、TPP、食糧問題など生産に関するいろんな事が起こっています。

「時代の流れをキャッチし時流に乗ろう」とよく言われます。
確かに、現状を知り対応することは大切。
食のニーズも変わっていますし。
でも基本が何よりも大事。
中心軸が空洞だと何をやっても折れますし、継続しません。
派手な事を目指すのではなく継続を目指す事を。
それをみんな望んでいます。

人もそう。
中心軸、自分自身を信じてる人は、いろんな事が起ころうと一切ぶれない。
最近、自分が信じられない人、好きでない人、自分に不安がある人が増えています。
会社が社員のメンタルケアをする時代。
生きる事の本質とは?
物が豊かにあったとしても心が豊かさで満ちていないと幸せとは言えない。
そこに誰もが気づき始めた証拠です。

水俣地域にあるのは中心軸の太さです。
福島がその姿を手本とする、強く優しい人々の暮らしがあります。

地域の普段の暮らしは都会で働く人や海外の方などの、自分の中心に閉じ込めていた「心の躍動」を呼び起こします。
シンプルな暮らしがこんなに心地よく穏やかなんて・・・
自分を取り戻すことに繋がる。
忙しい暮らしの中には自分がいません。
どんどん心がささくれて行き、いろんな悲しいニュースが起こっています。

今回行った農業観光はイミテーションではない本物の普段の暮らしを体感して頂く。
安心や豊かさは人から与えられるものではなく、自分自身がそれに気づいた瞬間に既に持っていたことを知る事。

険しい顔で空港に着いた方も、帰る時には「気づき」という大きなお土産を持って笑顔なっています様に・・・

このツアーで来て下さる方、受け入れる側、みんなが共に充実できます様に・・・

そんな思い出スタートしました。

さて鹿児島空港に降り立った参加者。
いよいよ出発です!

まず初日は山の暮らし。
水俣市の山のてっぺんにある天の製茶園さんから流れる水に沿って生産者をご紹介いたします。
水は高いところから低いところに流れる。
全国そう。だから最初の最初がいっとう大事。
そんな思いで生産を続けてらっしゃる天野家。
水俣市環境マイスターに認定されています。

天空の茶園「天の製茶園」やっと到着!
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行政の梅﨑さん、福田さんも一緒にお出迎え頂きました!!

まずは天野さんの製茶工場横に新しく建ったサロンで「天のしょうが紅茶」を。
しみじみと優しい味。ホッと。一息。
「やっと着いた~」
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天のさんからお茶のお話を聞き、早速近くの畑まで茶摘みに行きます!
少しずつ、皆さんに笑顔が・・・
早朝出発だったからお疲れでしょう。
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ススキが輝いています。お日様も出てくれて・・・

このツアーでは、巡る生産地をドローンを飛ばし空から撮影させて頂きました。
空から見る天空の茶園はそれはそれは壮大で美しいでしょう。
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右上に黒い点のようなものが・・・
それがドローンです。
ドローンは動画だけではなく、静止画も綺麗に撮れます。

畑から帰ってきて、いよいよ釜炒り茶作りへ!
・・・とその前に。
腹ごしらえ!
すごい料理の数々に歓声が!!!
地元の日常のごはん。
普段はここまで品数はないですが、煮しめや手作りの漬物、紅茶入りのクッキーなどもいつもの食卓にあるもの。
全部がたまらなく贅沢で、たまらなく美味。
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楽しくおしゃべりしながら頂きました!
皆で食べると美味しいねー!

自園のお茶も全種類飲ませて頂き、心も胃袋も満ちてきました。

さて!いよいよ釜炒り茶作り!
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囲炉裏の火を大きくします。
湯せんした茶葉をゆっくり丁寧に揉みこみます。
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その後に窯で炒って水分を飛ばし、冷ましたら出来上がり!
窯で炒る作業はみんな交代で。
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やってる最中、各自がバンバン写真を撮り、フェイスブックやツイッターなどにUPしています。
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天の製茶園の茶畑は30年以上農薬、化学肥料は使っていません。
だからこんな虫も当たり前にいます。
この毛虫きれいな茶葉色だと思いませんか?
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作りたてのお茶で一服。
しあわせ!
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袋に入れ、茂さんにサインをもらいお土産に。
お父さん人気者!サインに行列!
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その後は「日本の棚田百選」に選ばれている棚田でこの地域特産品を販売している「もじょか堂」の澤井さんに棚田保全の取り組みについて教えてもらいました。
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この棚田で「リゾット米」を栽培し、熊本市内のイタリアンで使ってもらっているそう。
全国棚田の利用はいろんな形で取り組まれていますが、どこもできたお米の販売先がなく困っています。
そんな中、ここはシェフからの提案で栽培しているので売先に紐づいた栽培ができています。
とても健全な事例です。
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豊かな水が棚田一面に満ちた姿はさぞかし綺麗でしょう。
この棚田を活用したイベントなどもやっています。
詳しくは「もじょか堂」で。

今回はアジアの方の通訳として熊本県阿蘇在住の米の自然栽培農家の大津さんに来ていただきました。東京ご出身!今は阿蘇でバイオマスエネルギーなどで環境に負荷をかけない生産を追及されています。
なんと生まれたて3か月のさきちゃんを連れての参加です。
1年生のお兄ちゃんさんちゃんも一緒に。
この2人の存在がさらに旅を明るく朗らかなものにしてくれました。

棚田で坂を歩いたり、散歩した後、本日最後の視察地「モンベール農山」です。
ここは林業と畜産のハイブリット経営。
ヒノキ林の中で森林浴をさせ、贅沢に天然水をたっぷりと飲ませた豚を飼育しています。
社長が手作りした展望台へむかいます。
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水俣市街を見渡しながらお話を聞きました。
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展望台から自社レストランに向かう途中、「ガーーー!」と大きな音が聞こえてきて、ショベルカーで登場したのが、農山畜産の社長「てるちゃん」
照れ屋のてるちゃん、これがもてなしの方法!

そして自社レストランで食事!
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厳選したモンベールポークを使ったハムソーセージなどの加工品と絶品しゃぶしゃぶ。
おいしい、おいしい!歓喜の嵐です。
そして3日目に伺う予定の日本最南端の酒蔵「亀萬」さんの日本酒も用意してもらって・・・

この地で育ったお肉と酒は大層合う。
にぎやかに楽しい時間は過ぎ・・・
今までの人生の中で一番おいしい豚肉だ!と海外の方たちも絶賛!
こんなにうれしい瞬間はなかった。
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ここで長い初日は終わり。
湯の鶴温泉鶴水荘へと向かい、トローリとした温泉に浸かり、ゆっくりと体を休め、明日に備えます。

さてワクワクの2日目。
「海の暮らし」
水俣唯一のダイビングショップ「シーホース」の森下さんのお話しからスタートです。
続きは後程!